2025年4月2日(水)FBS めんたいワイドに院長が出演しました

帯状疱疹は、80歳までに3人に1人が発症するといわれています。予防するためのワクチンの定期接種が今年度から始まり、当クリニックでも帯状疱疹ワクチンの定期接種を始めました。

 

「帯状疱疹」は、疲労などによる免疫力の低下で、赤い発疹や水ぶくれ、痛みなどの神経障害を起こす病気です。皮膚症状が治っても痛みが残るケースもあります。帯状疱疹の原因は、水ぼうそうのウイルスです。小さい頃に水ぼうそうになったあと、水ぼうそうのウイルスが体の中の神経に潜伏感染といって眠った状態で居続けています。そのため、成人の9割以上がこのウイルスを保有していて、誰でも発症するリスクがあるとされています。帯状疱疹は、かなり強い痛みが長期間にわたって続くということで、うつのような状態になったり、生活の質を落とす可能性があります。

 

帯状疱疹の予防策として有効とされるのがワクチン接種です。ワクチンは「生ワクチン」と「組み換えワクチン」の2種類あり、「生ワクチン」はおよそ1万円、「組み換えワクチン」は2回接種が必要で、合わせて約4万円かかります。しかし、今年度から費用の一部を公費で補助されるため、自己負担額は自治体によって異なりますが、福岡市の場合「生ワクチン」は4,900円、「組み換えワクチン」は1回あたり12,000円となります。

定期接種の対象は、どの自治体でも65歳の人です。今後5年間の経過措置として、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になる人もを受けることができます。また、帯状疱疹は50歳以上から発症率が高くなるといわれていることから、福岡市の場合は、今年度から50歳の人を対象にした任意接種も半額程度を助成しています。(今後5年間の経過措置の期間中は、55歳と60歳の人も助成の対象)

福岡市は、帯状疱疹ワクチンの定期接種と任意接種の対象者に、4月から順次通知を送るということですが、気になることがあれば、いつでもご相談ください。

 

 

 

 

2025年04月24日